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    REGALは、国内に構える3つの自社工場を中心に、協力工場とともに年間約40万足を生産する、世界的な規模のファクトリーメーカーである。

    前身の「日本製靴」は、丈夫で耐久性に優れた「グッドイヤーウエルト式製法」を日本に持ち込み、軍靴製造を中心に発展した。「REGAL」は、もともとアメリカ・ブラウン社(現在のクラレス社)による1880年から続くブランドだが、1961年、日本製靴が同社との契約締結により、日本に上陸した。60年代のストリートファッションにおいて若者から支持を集め、IVYブームを牽引。その後も時代を象徴する靴を生み出し続けてきた。

    当時から変わらない大きな特徴は、アメリカン・トラディショナルを基調としたデザインと、日本のクラフトマンシップの融合である。一つひとつの工程を細部まで手作業で仕上げ、どんなに細かな傷も見逃さない。若手からベテランまで、すべての職人が強いこだわりを持ち、ハンマーを叩き、ミシンを踏み、磨き上げてきた。
    50年以上の歴史を持つ工場で、釣り込みから仕掛け出し、すくい縫いなど、120以上の工程全てを人の手が担っている。地道で着実な手仕事の連続が、REGALのものづくりを支えている。

    ブーツのイラストが中心にあるロゴは「ブーツマーク」と呼ばれ、2002年のリブランディングまでREGALのアイコンとして長く愛されてきた。今回採用したロゴは、1968年頃から開発されたオリジナルデザインの靴のために生まれた、最初のものである。当時の思いを受け継ぎ、半世紀以上に渡って時代を歩んできた靴を今一度見つめ直し、現代の技術でリファインし、新しいブーツマークカテゴリーとして再提案する。